その昔、私がヨット(クルーザー系)を始めた頃に
ブルーウォーター派か? レース派か?
との大論争がありました。
レース程楽しいものはないと主張する レース至上主義派に対して
軽々にレース指向に流れる風潮に一線を引き、本来ヨットは海に親しむ手段であり、
より安全に我々の生まれた地球の大自然を満喫する事を優先するのが ブルーウォーター派です。
山を愛する山岳家(あまり競争はしないので)に似た海を愛する姿勢とも言えます。
私もミラーディンギーに乗るのは初めてドキドキです。
今日は江ノ島のジューン・レガッタがあり、Aクラスは全員遠征で留守をしており、
Bクラスの4名が この新しい艇の船出を見守ってくれました。セールを展開してから 出艇すればよかったのですが、なぜかハリヤードがあると 海上で揚げてしまった。 頭が真っ白(・・汗)で ついクルーザー時代に染着いた習慣が出たのかな?
ハリヤードは私しか操作できなかったので スキッパーは倉パパ、何年振りかのセーリング。
ブローが入って 順風満帆で滑り出した。 これがミラー・クラスの勇姿です。
ゲレンデに出ると、波は少し高いが4m/sくらいの風で ブローでも5m/s
ヘルムを交代し、念願のミラー・テイストを味わった歓びがつい顔に出ます。
其田さんから 『まだ、あちこちに未完成な所があるのでシェイクダウンをして欲しい。』
と言われており、艤装は全くの 即席自己流です。
日頃はOPまたはレーザー/ミニホッパー リグしか乗っていないので、
この感覚はとても新鮮!! 一言で表現すれば、ハーバーのボートパークに このミラーの隣に
永井喜彰さんのモスが艇置きされていますが、『フライング・モスとミラーは 両極端のセーリング思想に基づいている。』・・・です。
● 誰でもが優しくセーリングを覚えることができる。
ベンチシートは私のような熟年の腰にやさしいフィット感で疲れない。 デッキが深いのでタックが楽、その分打ち込んだ水の排水処理に問題がありますが、これはバウ・シアーラインの反り上がりが波の打ち込みに絶妙に対応します。 もっとも荒れた海では大量に海水が打ち込んだ場合に備えて、大きめのアカ汲みを備えるといいでしょう。
セルフベーラーは装備されていますが、低速になると機能しないし、少量ずつしか排水できない事に留意すべきです。
このテストセーリングには レスキューボートにクラブ員が見学していて
交代で試乗しました。 まずは真栄平さん。
続いて高橋パパと 村田ナオちゃん。
高橋かのちゃんと、岩永りょうクンも すっかりミラーを好きになってしまいました。
4人乗ってもこの通り、私はスペースを譲るため後方位置に移ったけど、
子供たちは軽いのでバウが浮き上がっています。
OPと同じく、ボトム側面形が湾曲しているので前後の体重移動が前後トリムとセーリングに大きく影響します。
マザーズも体験乗船。 特等席は岩永ママ と 木村ママのもの、 私は風下に。
陸に上がってから 木村ママは「私も是非 セーリングを習いたい。」 と熱いまなざしでした。
この艇は、「セーリングの楽しさを知ってもらい 海の仲間を増やしたい。」 ブルーウォーター派のアピールが目的です。
出艇料は150円(洗艇水代)で 荒川までお問い合わせください。