2012年12月19日水曜日

南方 西方 行遊記 4/5

ロシア・ショー の帰り道、
             夜の10時と 遅くなってしまったが 夕食は大衆食堂でとる。


食材を売る店と それを料理する店が別々で 自分で買って料理店へ持ち込み注文する。        

                    上の値段が 下の写真の1皿分、ずいぶんと安い。
 






 
        ウニ、エビ、イカ、カニ、貝を たっぷりと食べた。 
毎日これほど食べ続ければ
帰国する時には 太ってしまいそう。




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12月17日(月) 朝7時 三亜のホテルを出発 上海へ向かう。

 168 ホテル ロビー
 
ロビーのソファーのガラス外には まだ眠っている人がいた。
透明なシールドを挟んだ 外と内に 
路上で眠る彼と、昨夜はベッドで寝ることのできた私の、2つの人生がある。
彼は今 どんな夢をむさぼっているのだろうか。
 


 空港へのタクシーから朝日を写す。
 

バイクが多い、2人乗り、3人乗りも平気で ヘルメットを着けない人も多い。

これは バイク・タクシー 市内ならば一律50元/680円なので人気がある。
写真には撮れなかったが、3人乗りも多く、同じ50元だという。
一応 営業免許が必要だが 違反・摘発されるリスクを覚悟の上で
営業免許なしのバイタリティーのあるドライバーも多いのだという。
 

  空港での朝食は 味千ラーメン(熊本)
    毎日 中華料理ばかりなので、 ここで口直し、日本の味で仕切り直した。









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上海に到着

ここは其田さんの家具工場、昨年7月に来た所で、ここで木造ミラーの計測を行った
懐かしい場所だ。 FRPミラーは ここでは建造しておらず。 無錫で造っている。

工場のオーナーにも 久しぶりにお会いし、またあの時のように お茶を立ててくれた。
葉は柔らかく、食べることもできる。 オーナーの出身地の特産らしい。
 
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中国では資本主義が発達しておらず、
出身地の縁者から お金を集めて 事業を起こし、
収益を出資者に還元する方式が 民間の一般的なシステム。
成功者も多いが、また失敗者も少なくない。
 
このオーナー(中央) の家具工場は軌道に乗っていて、息子さん(左・24歳)
が大学を出て 跡を継ぐべく 一緒に仕事をしている。
晩餐は このオーナーが招待してくれた。
 
  
               この料理は 焼いた つるつるした石に 卵をかけて掻き回すと
               あっという間に 卵焼きができる。

               





今夜のメイン・ディッシュは 今が旬の ”上海ガニ”








お店の入り口には縛られた
上海蟹 がずらり並んでいた。
生きているので 暴れないよう
に縛られて箱に詰められていた。
まるで、囚人の護送車みたい。


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昨夜は 姜の家のすぐ近くのホテルに泊まり、彼は自分の家で寝た。
彼は まだ新婚で 共働きでやっと ここの自分の家を手に入れた。

    ← 姜のマンション
 
中国では よそ者はどうしても家を手に入れなければならない事情がある。
姜の場合、実家がハルピンであり、子供が生まれたならば
上海での住居が 借家では仮住まいなので 子供はハルピンの学校しか入学できず
親子がバラバラになって生活しなければならないと言う。
それで どうしても上海で持ち家を買う必要があり、そこに家族の住所を登録さえすれば
登録した地域の学校へ 入学ができ自宅から通える事になる。
中国の人が 必死になって働く理由の一つが ここにある。

 
         ~ ~ ~ ~ ~ 本 場 の 手 打 ち ラ ー メ ン ~ ~ ~ ~ ~ 

 
ラーメンとは 拉麺 と書き 引っ張ってつくる との意味、
朝食は 姜のマンション前の庶民的な店に入った。
注文すると 板前さんは 材料の塊を切って 手でコネり出す・・・。
 

              十分に捏ねると それから 引っ張って伸ばし出す。

 
長くなると それを折り重ねて だんだんと細くしていき
さらに引っ張り、最後には 十本の指に挟んで伸ばすと
ちょうど普通の麺の細さになる。
つまり、一掴みの素材が 1人前の麺の量なのだ。


                    最終的な細さになった瞬間に 熱湯に投げる。
                    これ以上に新鮮な出来立ての麺はない。
                    其田さん、姜、私と3人前を注文すれば
                    同じ事を 3回繰り返して 3人分が出来上がる。
                    カップ・ラーメン とは究極的に正反対の手間をかけるのだ。


   これで1杯が6元(80円)

姜の話では以前は4元だったので今は高いと言う。
 
しかし この麺の味わいは 本当に素晴らしい、 60年以上の私の生涯で
 値段・味 共に 初めて本当のラーメンに出会った と思った。
 

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